「赤木越」を歩く
発心門王子前の古道を下っていきます。 | なべわり地蔵 | 湯峰温泉までもう少し! |
入り口までのルート
発心門王子からスタートします。 本宮大社前から本宮町べんりバス・龍神バスをご利用下さい。
湯峰温泉に到着となりますので、歩いた後バスで本宮大社までもどるか、
湯峰温泉駐車場(無料)を利用し、バスにて本宮まで移動して歩き始めるかになります。
発心門王子 | 猪鼻王子 | 赤木越分岐 | なべわり王子 | 柿原茶屋跡 | 湯峰温泉 |
0.8km | 0.4km | 2.2km | 1.2km | 2.5km | 到 着 |
10分 | 15分 | 45分 | 20分 | 45分 |
赤木越の別名
赤木越は小栗街道(おぐりかいどう)とも呼ばれています。小栗とは小栗判官のこと。
小栗判官は室町時代の人物で、その物語は江戸時代に近松門左衛門が書き下ろした人形浄瑠璃
「当流小栗判官」により一躍有名になりました。現在では市川猿之助氏がスーパー歌舞伎「スーパーオグリ」を
上演したことでも再び脚光を浴びています。
それぞれの物語は脚色されていますが、この熊野街道を通って湯峰に来た事はどのストーリーも全く同じ。
神奈川県藤沢市で毒殺された小栗判官が、餓鬼阿弥となり、目も耳も口もきけず、手足も不自由になった。
それをみた遊行上人(ゆぎょうしょうにん)は「この者紀州湯峯の湯に入れたまえ」と書いた板を首に掛け、
土車に乗せた。小栗は鎌倉から熊野本宮までたくさんの民衆に連れられ、熊野権現の加護と薬湯の効あって
見事に本復し、この地にその土車を埋めた。元の姿になった小栗は熊野本宮に参り、
後に毒をもった横山一族を滅ぼす。そんなお話です。
湯峰にはその「車塚」や復活の証に小栗が持ち上げたという「力石」が残っています。
この話は小栗と照手姫のラブストーリーでもあります。(詳しくは「小栗と歩く中辺路」にて紹介しています。)
そんな物語を思いながら歩いてみるのもおもしろいかもしれません。
小栗のように、体を蘇らせたいと願った人々が、湯治にきた湯峰温泉。
湯の花の化石で作られたという東光寺の薬師如来像の胸から湧き出たという。
この「湯の胸温泉」が、名前の由来と言われています。
また、東光寺の前には、湯峰出身の山本玄峰(やまもとげんぽう)の塔が建っています。
遺言により、その偉業は後世に語られることを禁じていた為あまり知られてはいませんが、
第二次大戦終結にあたり、影の立役者として活路を示唆された禅僧です。
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